大仁田、袖ヶ浦市長選出馬へ体当たり

会見を開き、袖ヶ浦市長選に出馬する意向を示した大仁田厚
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 元参議院議員でプロレスラーの大仁田厚(57)が1日、都内で会見を開き、千葉県袖ヶ浦市長選(18日告示、25日投開票)への出馬を表明した。来週にも正式に発表する。01~07年まで参議院議員を務め、10年には長崎県知事選に出馬し落選。今回当選すれば、8年ぶりの政界復帰となる。

 今年の2月頃から、主戦場にする「超花火」の7月の袖ヶ浦興行の準備をしている際に、市政に興味を持ったという。「正直、この市はもったいないなと。隣の木更津市は栄えているのに、商店街も閑散としていて、僕の大好きなペコちゃんの不二家も撤退しちゃった。これってどうにかできないのかなと」。

 以降、市内に合宿所を設けて度々足を運び、独自に財政状況なども調べ上げた。「調べているうちに、資質はあるのになぜ発展しないんだろうと。僕なりに真面目に検討した。地産地消で、市の特色を生かしていきたい」。自身がかねてから政治信条として掲げている「地方創生」を市政に生かす考えだ。

 批判も覚悟だ。長崎出身で、過去に10年ほど千葉県浦安市に住んでいたという大仁田だが、袖ヶ浦市には縁もゆかりもない。「その土地で生まれていないからこそわかることもある。東京から電車で1時間で、まだこんなに人が優しい場所があるんだと。それを誰かが守らなきゃいけない。新しい波に対する拒否反応はあると思うが、市民の方に理解してもらうためにいろいろ考える」と、逆風に飛び込む意思を示した。

 プロレス界の邪道とは言えど、選挙戦では“王道”を志向。「俺はドブ板が大好き。袖ヶ浦もポスター貼りで歩いて回って土地勘もわかってる」。選挙でも足と声を使って、市民の支持を獲得する考えだ。

 会見の最後にはマイクをつかみ、あらためて出馬の意欲を力強く宣言した。「中途半端な気持ちで袖ヶ浦という市に向かうつもりは全くない。自分の中で100%、いや150%、200%の気持ちで体当たりしていきたい」。プロレスラーとして選手生命の危機から何度も立ち上がった不屈の精神で、市の財政再建へ立ち上がる。

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