大沢宏晋が6戦連続KO勝利
「ボクシング・10回戦」(9日、阿倍野区民センター)
メーンを務めた元東洋太平洋フェザー級王者で日本同級5位の大沢宏晋(30)=ロマンサ雅=は東洋太平洋同級13位の山口翔太(25)=真正=を5回2分56秒TKOで下し、6戦連続KO勝利を飾った。戦績は27勝(16KO)3敗4分け。
4月の前戦で大振りになったことを反省。この日は丁寧に左ジャブを突き、組み立てた。2回、相手の左まぶたをカットさせ流血させると、じっくりと仕留めにいった。
4回までに打って打たせず、相手を弱らせると、5回、ロープに詰め一方的に連打。レフェリーが割って入り試合を止めた。
「想定通りの展開。ジャブ、ワンツーを相手は見えていなかった。万全の準備をしてきたし一発もまともにもらわなかった。『さすが大沢』というものを見せられた」と、難敵撃破に胸を張った。
JBC未公認のタイトルマッチをノンタイトルと届け出て行ったことで13年1月に1年間の出場停止。処分の解けた同年12月に復帰戦を飾りこれで5戦連続KO勝利。処分期間を挟み13連勝(1分け含む)に伸ばし、勢い付けた。
「今が一番、充実している」と日本、東洋太平洋、世界とどのタイトルにも挑戦できる態勢は整った。「ダメージは全くない」と年末にもう1戦を志願。挑戦の可能性を増やすため、1階級下のスーパーバンタムで行うことも視野に入れる。
介護士の仕事も続けながら、今はボクシングに軸足を置く。「キャリア的にもそんなに長くない。この勢いが止まった時が辞める時。時間はあるとは思っていない」。30歳、ボクサー人生の集大成の舞台を待ち望んだ。
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