「ボクシング・ＷＢＡ世界スーパーフライ級タイトルマッチ」（１６日、シカゴ）

　前日計量が１５日（日本時間１６日）、シカゴ市内のホテルで行われ、２度目の防衛を目指す河野公平（３４）＝ワタナベ＝はリミットより１００グラム軽い５２・０キロで、挑戦者で同級２位の亀田興毅（２８）＝亀田＝は５２・１キロでパスした。

　ザクロのジュースをうまそうに飲んだ。前日まで５００グラム・オーバーだった体重をしっかり調整して計量をパスした河野は「今までで一番楽でした」。宿舎近くのスーパーで購入したサラダや鶏肉、ソーセージ、手羽先などをうまそうに口に運んだ。

　前日の記者会見に続く亀田とのにらみ合い。前日は視線をそらす場面もあったが、この日は負けずに向かって行った。敵はステージの上で両方の人差し指を突き上げて叫んだり、自身がＣＭ出演しているスナックバーを持参したりするなど、やりたい放題だったが、「もう慣れました」と意に介さず。最後は手にしたスナックバーを壇上から投げ捨てるパフォーマンスも披露した。

　夢だった米国での試合を目前にして「そういう場に立てるのはうれしい」と王者。自信を問われると「倒すしかない。１００％勝つ。勝つために（シカゴに）来た。思い出づくりじゃない。１００％勝ちます」と闘志を燃やした。