穂積が大阪マラソンでリベンジ完走

フルマラソンを走り切った長谷川穂積
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 「大阪マラソン」(25日、大阪城公園前発、インテックス大阪前着=42・195キロ)

 ボクシングの元世界2階級王者でWBC世界フェザー級8位・長谷川穂積(34)=真正=が4時間10分26秒でリベンジの完走を果たした。「前回アクシデントがあって不安があったけど、いいペースで走れた。故障もなかったし、筋肉痛もない」と、満足顔で振り返った。

 昨年は進退に迷いながら走った人生初マラソンだった。22キロ過ぎに脱水症状に陥り、両ふくらはぎが肉離れ寸前となり、歩くようにゴール。タイムも5時間35分20秒。それでも、沿道のファンの大きな声援が現役続行を決める要因になった。

 5月の再起戦では圧倒的不利と言われながら、無敗の世界ランカー、オラシオ・ガルシア(メキシコ)に判定で完勝。“限界説”を吹き飛ばした。

 満足感もあり引退も真剣に考えたが、今夏、再び現役続行を決断。次戦は12月11日、神戸市立中央体育館でフェザー級10回戦が決まった。前戦で右足首じん帯を断裂し、「状態はまだ8割」と言う中、リスクのあるフルマラソンを強行。雪辱とともにファンへの“御礼走”を果たした。

 「『頑張れ』という声が力になった。去年は手を振っていたけど、今年は真剣。少し愛想が悪かったかもしれないけど、勘弁してもらって。『チャンピオン』という声も多かった。チャンピオンではなくなって何年もたつのに。そのイメージ通りの戦いをしないと」と次はリングで応えるつもり。

 今夏から取り入れた体幹などを強化する新トレーニング効果も実感。「ダメージがないのはすごい。走り切れたのが自信になる」と、力を込めた。

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