ボクシング高山、田中との統一戦断念
ボクシングのIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(32)=仲里=が1日、大みそかに名古屋で行う方向で調整していたWBO同級王者・田中恒成(20)=畑中=との王座統一戦を断念したことを明かした。
両王者ともに団体から指名試合を課されていた。高山はIBF王座を返上することも辞さず、田中陣営に対戦を訴えたが、交渉はまとまらなかった。
高山の次戦は対戦を指令されている同級8位・ホセ・アルグメド(メキシコ)と3度目の防衛戦となる。前戦で左目上をカットし回復具合を見ながらではあるが大みそか、大阪で行うことが濃厚だ。
高山は米オーランドで開催されたWBO総会から前日に帰国。総会ではバルカルセル会長に来年以降、統一戦を行う要望を伝えた。この日は大阪市内で開催されたV2防衛戦の祝勝会に参加した。
前戦の9月27日、原隆二(大橋)に8回TKOで勝利。V2防衛戦後のリングに上がった田中と握手し、大みそかの決戦を約束しただけに、無念の思いは隠せない。
「彼と戦うのがベストタイミングと思ったけど、互いの団体の関係もあるし、縁がなかった…」
大みそかにともに指名試合をクリアし、仕切り直して来春こそ実現を熱望。「来年は風が吹く。どっかでチャンスはある。自分はベストを尽くして暴れるだけ」と、気持ちは切り替えた。
田中は減量がきつく、初防衛後に王座を返上する可能性もある。中出博啓トレーナー(仲里)は「返上はしないで欲しい。両選手がやりたいと思っているなら、我々は勝負を付けるために、その実現に向け努力する義務がある」と、田中陣営に“逃げるなよ!”と、クギを刺した。
名古屋市守山区の私立菊華高に通う現役高校2年生の高山は、3~7日に沖縄で走り込み合宿を行う。同校の沖縄修学旅行が5~8日で、現地で合流する予定。2日には宿題の提出と修学旅行のしおりを受け取るため久々に登校する。
「宿題も持って帰って、合宿中もやろうと思う。2年生は出席日数が少なくて、進級できるかどうか…。でも、そうなったらまた2年生で修学旅行に2回行けますね」。高校生世界王者は留年も覚悟した。
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