高野人母美、減量で目の下にクマ
「ボクシング・WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(11日、後楽園ホール)
予備検診が9日、都内で行われ、王者ダニエラ・ロミナ・ベルムデス(アルゼンチン)、挑戦者で東洋太平洋スーパーフライ級王者の高野人母美(協栄)の両選手ともに異常はなかった。
午後2時から行われるはずの検診が、高野やドクターには2時半からと伝えられており、チャンピオン陣営が待ちぼうけとなるドタバタがあった。ベルムデスは「大丈夫。急いでないから」と大人の対応だった。
厳しい減量中の高野は「夕べは一睡もできなかった」と目の下にクマをつくるほど。「今、水抜きと塩分抜きで一番キツイ」といい、体内に水分をためないよう「カリウムの多いホウレンソウを洗って、生のまま食べています。ホウレンソウは好きじゃないけど」と明かした。
検診の結果、身長が前回の試合より1・5センチ伸びていたことが分かり「一番びっくりした。減量がキツイのも背が伸びたせいなのかな、と思いました」と苦笑い。
王者とは身長、リーチともに8・5センチ上回り「思ったより身長が高いと思ったけど、8・5センチは長いので生かしたい。練習してきたことをリングで出せればいい」と、ベストを尽くす。
一方、王者は「体調はいいし、いい試合が見せられると思う。高野は背が高いという印象だけど、父と対策は練ってきた」と余裕の表情だった。10日は調印式と前日計量が行われる。