木村が大金星!ゲバラに逆転判定勝ち
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(28日、ゼビオアリーナ仙台)
ダブル世界戦が28日、仙台市太白区のゼビオアリーナ仙台で開催され、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチでは、挑戦者で同級3位の木村悠(32)=帝拳=が2-1の判定で、王者のペドロ・ゲバラ(26)=メキシコ=を破り、王座を奪取した。
電力・通信関係の商社に正社員として勤務する木村は今回が世界初挑戦。昨年12月の決定戦で八重樫東(大橋)を7回左ボディーブローで沈めて王座に就き、すでに2度の防衛に成功しているゲバラに対して、丁寧に距離を取ろうとするが、迫力のある右クロスを被弾する。4回終了時の公開採点では0-3で大きくリードを許す。しかし6回からボディーブローを中心に反撃に出て、8回終了時には1人のジャッジが同点とするまで追い上げた。9回以降もスタミナに勝る木村が終始押し込んだが、決定打を打ち込むことはできず判定に。際どいと見られた判定は1人が117-111でゲバラを支持したが、残る2人はともに115-113で、序盤の失点を挽回した木村の逆転勝利とした。
新王者は「途中、(リードを許す)採点が出て、いいパンチももらって、最後は悔いなく正面から行こうと思いました。ここに来てくれた人の声援が心強くて前に出ました…」と涙声で勝利者インタビューを受けた。
木村の戦績は21戦18勝(3KO)2敗1分け。3度目の防衛に失敗したゲバラは29戦26勝(17KO)2敗1分け。