「ＲＩＺＩＮ」（１２月２９日開幕、さいたまスーパーアリーナ）

　格闘家の石井慧（２８）が、１２月２９、３１日にさいたまスーパーアリーナで開催される「「ＲＩＺＩＮ　ＦＩＧＨＴＩＮＧ　ＷＯＲＬＤ　ＧＲＡＮＤ－ＰＲＩＸ２０１５」トーナメントに日本代表として出場することが３０日、都内での会見で発表された。同時にこの日、出席した７選手（マーク・ゴッドビアーが出場キャンセル）による組み合わせ抽選が行われ、石井は１回戦でジーリー・プロハースカ（チェコ・ＧＣＦ）と対戦することが決まった。ＧＣＦライトヘビー級王者のプロハースカは２３歳ながら通算１３勝２敗１分けの強豪。

　予備抽選で４番目となった石井が１回戦第３試合を先に選択し、７番目のプロハースカが石井との対戦を希望した。勝てば準決勝でゴラン・レリッジ（ＫＳＷ）対ワジム・ネムコフ（ＭＭＡ　ｕｎｉｏｎ）の勝者と対戦する。石井は「準備はばっちりだ。日本の代表、ＩＧＦの代表として、適材適所で頑張りたい」と意気込みを明かした。ＩＧＦも大みそかに両国大会がある中、ＲＩＺＩＮを選んだことには「いいオファーだったことに尽きる。トーナメントという貴重な機会で、総合であまり見られない２日間で３試合。みんな強い選手だし。ファイトマネーの面でもいいオファーだったので」と明かした。

　賞金総額約６０００万円（５０万ドル）が懸かる大会。石井は「賞金に関しては半分は自転車（競輪）、モーターボート、馬に投資して、もう半分は寄付する」とコメントした。

　また、高田延彦ＲＩＺＩＮ統括本部長から「最後の最後まで残って、石井慧ここにありを見せて欲しい。これだけのポテンシャル、実績、練習環境、年齢（２８歳）を見ても、このままこぢんまりとまとまる選手じゃないと誰もが思ってる。最初のブレークが北京五輪。総合転身後、代表先をまだ見てない。ぜひ大みそかで代表作を見せてもらいたい。カープ女子、相撲女子などがブームになったが、“石井女子”が出てくれば新年早々ハッピーになる」とエールを送られると、笑顔を見せた。

　１回戦第１試合はほキング・モー（Ｂｅｌｌａｔｏｒ）対ＢＡＭＭＡ推薦選手、第２試合がテオドラス・オークストリス（ＢＵＳＨＩＤＯ）対ブルーノ・カッペローザ（Ｊｕｎｇｌｅ　Ｆｉｇｈｔ）。１回戦が１２月２９日、準決勝＆決勝が大みそかに行われる。エントリーが発表されていたゴッドビアー（ＢＡＭＭＡ）は練習中に負傷し欠場。代役はＢＡＭＭＡから送り込まれる。