大森将平、決定戦で“魔の左”見せる
「ボクシング・WBO世界バンタム級指名挑戦者決定12回戦」(16日、島津アリーナ京都)
前日計量が15日、京都市内で行われ、同級1位の大森将平(22)=ウォズ=はリミットを200グラム下回る53・3キロで一発クリアした。同級2位のマーロン・タパレス(23)=フィリピン=は800グラム下回る52・7キロだった。
4連続KO中でデビュー15連勝(10KO)の大森は、タパレスについて「思ったより小柄。ナチュラルなバンタム級じゃない。僕の方がパワーは勝っている。すばしっこいとは思うけど、後半、足を止めさせて的確にパンチを当てたい」と、攻略法を描いた。
順調に102ラウンドのスパーリングをこなし「KOのイメージはできている」と自信満々。「焦らず試合を組み立てて倒す。そのあたりの進化を皆さんに見て頂きたい。世界への第一歩の試合ですから」と世界へ向けて成長した姿を見せる。
京都に初の世界王座をと期待されるサウスポー。一撃必殺の左は、南京都高(京都広学館)の先輩でWBCバンタム級王者・山中慎介(帝拳)の代名詞“神の左”に対抗し“魔の左”と命名された。
スター候補は、勝てば来春にも世界初挑戦。大森昌治会長は「技術対勢い。でも将平の方が上。7、8回でKOする。あいつはKOが好きやから」と全幅の信頼を口にした。
タパレスは27勝(10KO)2敗のサウスポー。「大森は左ストレートが強い。どんな場面になっても自分は対抗できる」と、不敵な笑みを浮かべた。