徳永幸大 倒した友の分も 思い託された
「ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ10回戦」(16日、島津アリーナ京都)
前日計量が15日、京都市内で行われ、同級王者・徳永幸大(26)=ウォズ=、同級5位・西谷和宏(28)=VADY=はともに一発クリアした。戦績は2度目の防衛戦の徳永が18戦16勝(11KO)2敗、タイトル初挑戦の西谷が19戦15勝(7KO)3敗1分。
徳永は9月、同級生で親交深い鈴木悠平さん(26)=真正=を10回、大逆転TKOで下し、初防衛に成功。鈴木は頭部に内出血が見つかり、この試合で現役引退となった。
電話で引退の報告を受けた際には「『ごめん』と言うのもおかしい。悠平の分まで頑張る」と伝えた。1カ月前には食事に行き、「世界に行けよ」と思いを託された。「悠平の分まで負けられない。2人分を背負って戦う」と誓った。
鈴木戦では9回まで圧倒され、最終回にワンチャンスをものにした勝利。実家は地方競馬の競走馬を所有し、大の競馬好き。「前回はディープインパクトだったけど、今回は1回から行きます。早い回でKOシーンも見られるかな、と。ダイワスカーレットで行きます」と、先行逃げ切り馬に例え、早期KO勝利を予告した。