桜庭に完勝の青木、ストップに苦言
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 SARABAの宴」(29日、さいたまスーパーアリーナ)
“生ける伝説”桜庭和志と“日本最高の寝業師”青木真也の日本の新旧エース対決は、青木が1回TKOで完勝。試合後は桜庭に現役続行を求めるとともに、試合のストップのタイミングに苦言を呈した。
青木は開始早々に寝技に持ち込むと、長い足を桜庭の胴に絡みつけて5分以上にわたってパンチを打ち続ける猛攻で圧倒。最後は桜庭を出血に追い込み、マットが血に染まる中で、桜庭のセコンドからタオルが投入された。
「現実を見せつける」と話し、桜庭を病院送りにするほど一方的に打ちのめした青木。試合後はリング上で涙を流し、「まだ桜庭さんの代わりにはなれません。桜庭さんの試合が見たいです」と、桜庭の現役続行を訴え、「来年、このリングで青木-五味をお願いします」と、元PRIDEライト級王者で、世界最高峰の総合格闘技団体UFCで活躍する五味隆典戦を要求した。
そして、インタビュールームでは猛攻を振り返り、「まだ桜庭さんは楽しんでいる。もう止めていいだろ、レフェリー止めろよって、ずっと思ってたんですけど、(桜庭は)まだまだって言うし、気持ちは生きてるんで」と、桜庭の精神力に感心。一方で「日本(格闘技)復活とか言ってるけど、また人をつぶして盛り上げるのかって。そういう気持ちですね。これが仕事だけど、気持ちのいい仕事じゃないね」と、試合を止める判断への不満をぶちまけた。
これに対し、RIZINの榊原信行実行委員長は「ストップはレフェリーやジャッジに任せるべきだと思う。過去にもそういうところでレフェリー、ジャッジが陣が惑わされことがありますし、客観的な目で見たレフェリー、ジャッジ陣の判断で正しかったと思っている」と、判断に問題はなかったとの考えを示した。