「格闘技・ＲＩＺＩＮ」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　女子レスリングの村田夏南子（２２）＝日大＝が、次回以降の「ＲＩＺＩＮ」に参戦すると発表された。村田は五輪出場経験こそないが、１１年の全日本選手権決勝などで吉田沙保里（３３）と善戦した経験がある。

　ともにリングに立った高田延彦統括本部長から「女性がこのリングで男顔負けの、男以上の戦いを繰り広げてくれるはずです。夏南子、女子格闘技を背負う覚悟でやれんのか！」と問いかけられると、「やります！」と即答。ＲＩＺＩＮに新風を吹き込む覚悟を示した。

　１１年の全日本選手権では当時の２分３ピリオド制で０－２で吉田に敗れたものの、内容はほぼ互角。１３年の全日本決勝では終盤までリードを奪う善戦を演じた。“打倒・吉田”を実現する可能性のある選手として期待されていた。

　その後、村田は６３キロ級に階級を変更。リオ五輪の出場は逃しているが、高田統括本部長は「東京五輪に一番近い選手」と語っており、レスリングでの五輪出場は目指し続ける模様。村田は「応援よろしくお願いしますとは言いません。言わなくても誰からも応援されて、期待される選手になりたいと思っています」と、格闘家としての精進を誓った。