高山勝成 1-2負傷判定で王座陥落
「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(31日、エディオンアリーナ大阪)
IBF世界ミニマム級王者・高山勝成(32)=仲里=が9回終了1-2の負傷判定で、同級8位の挑戦者ホセ・アルグメド(27)=メキシコ=に敗れ、3度目の防衛に失敗した。
昨年大みそかに大平剛(花形)とのIBF・WBO世界同級王座決定戦を7回TKOで制し、日本史上初の4団体制覇王者となった高山は2年連続2度目の大みそか参戦。変則的なタイミングで大きなパンチを振ってくる世界初挑戦のアルグメドに対し、フットワークと細かい連打で応戦するが、ペースをつかめない。乱戦に持ち込まれ、2回には偶然のバッティングで左まぶたの古傷をカットした。
流血は止まらず、4回には最初のドクターチェックが入る。高山は挑戦者のボディーに照準を定め、強引に打ち合いに出る。手数の高山とロングパンチのアルグメドで激しい打撃戦が続く。9回には高山がバッティングで右目尻もカットして2度目のドクターチェック。長い協議の末、続行が許されたが、このラウンド終了後に医師のアドバイスによりレフェリーがストップ。試合は負傷判定に委ねられた。スコアは2人が87-84でアルグメド。1人が86-85で高山だった。
高山の通算戦績は39戦30勝(12KO)8敗1NC。アルグメドは20戦16勝(10KO)3敗1分け。