45歳・アーツ 次戦は「ない」

 「格闘技・RIZIN」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 総合格闘技初出場となった元大関・把瑠都のバルト(31)と対戦し、判定で敗れたピーター・アーツ(45)は、次戦の可能性について「年を取りすぎているのでないです」と明言した。

 本来はアーツと同じくK-1などで活躍したジェロム・レ・バンナがバルトと対戦するはずだったが、試合直前になってレ・バンナが試合をキャンセル。正式にアーツの代役が発表されたのは試合2日前の29日だった。

 クリスマスの前に「朝6時ごろ、酔っ払って六本木を歩いていた」(アーツ)時に、榊原信行実行委員長からバルト戦のオファーが舞い込んできた。「神のご加護があるように、それからMMA(総合格闘技)を救わなければいけないということでOKしました」とRIZINを成功させるために引き受けたと説明した。

 次戦の可能性を聞かれると、「2年前に引退してしまったので」と否定した。「今回は榊原さんが助けてくれと言ったのでRIZINのために闘った。年を取りすぎているのでないです」と、あくまで特別な試合だったことを強調した。

 アーツは13年に引退試合と銘打たれた「GLORY13」に出場したが、この時点では引退しておらず、その後も試合を行っていた。

 “ドタキャン”のレ・バンナに対しては「良くはない。ぎりぎりなので。ぎりぎりだっために私へのオファーもぎりぎりになった」と苦言を呈したが、「ただ、RIZINとジェロムの問題だと思う」とそれ以上の発言は避けた。

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