大学院進学ボクサー坂本 文武両道貫く

次戦を発表した六島ジムのボクサー。(左から)向井、前原、ヤップ、坂本
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 ボクシングの六島ジムは2日、大阪市内で会見し4月17日、大阪・住吉区民センターで開催する興行(デイリースポーツ後援)を発表した。昨年の全日本新人王に輝き、4月から大阪市立大工学部の大学院生となる高学歴ボクサーで日本フライ級14位の坂本真宏(25)=六島=は日本ライトフライ級14位・油田京士(25)=エディタウンゼント=とフライ級8回戦を行う。

 同大を休学していた坂本は昨年9月、大学院試験に見事合格。同年12月には全日本新人王決勝戦で3回KO勝利して全日本新人王を手にし、敢闘賞まで獲得。文武両道を果たした。

 日本ランク入り初戦は日本タイトル挑戦経験もある強豪が相手。最大5回戦しか経験がない中、初の8回戦と厳しいマッチメーク。「強い相手と組んでくれたことに感謝。これをクリアすれば強くなれるしチャンスと捉えている。課題はスタミナ、試合の組み立て方。そこを重点的にやっていって、新人王レベルからは一歩抜け出したい」と力を込めた。

 すでに大学でもジムワークの合間を縫って、研究をしている。まずは今月下旬、「種々の陽極酸化課程によるチタニアナノチューブの形成」と題した卒論提出へ全力を挙げる。「卒業とランク上位に食い込むこと」を今年の目標に掲げた。

 大学院の期間は2年。大学生の時とは比較にならないほど、研究は多忙になる。月1回のリポート提出に、研究発表会は試合の直前でもこなさなければならない。「ボクシングがこの先、どうなるのか。技術者一本でいくのか、ボクシングありきで働くことになるのか。大学院の間にチャンスをつかみたい」と、2年以内のタイトル挑戦を視野に入れた。

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