田中が39歳デンカオセーンと対戦

 ボクシングのグリーンツダは16日、大阪市内で会見し、4月3日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行う興行を発表した。売り出し中のホープ、東洋太平洋スーパーバンタム級11位の田中一樹(23)が元WBA世界フライ級、同スーパーフライ級暫定の2階級制覇王者・デンカオセーン・カオウィチット(39)=タイ=と54・5キロ契約で8回戦を行う。

 14年にデビューし4戦4勝(3KO)。昨年12月の前戦は、東洋太平洋ランカーに判定勝ちした。今年の初戦は名城信男、亀田大毅、河野公平らと世界戦を戦った日本でもおなじみの“ビッグネーム”が相手となった。

 「戦績も経験も豊富な相手。前回に続き格上とやらせていただき、ありがたい。多くが知ってるビッグネーム。絶対に勝つ」と闘志をみなぎらせた。

 全盛時、最近の映像をチェック。「右のパンチをたたきつけてくる。ジャブに合わせられないように気を付けたい」と、39歳になっても実力は健在と見る。一方で「衰えはある。昔ほどの圧力はない。」と言い切った。

 年明けに1カ月のタイ合宿に行き、この日に帰国。タイではデンカオセーンを育てたコーチに師事し、多くを学んだ。「日本とは違ったパンチの打ち方は新鮮だった」と、成長を実感した。

 枚方市出身で強豪・興国高、龍谷大で主将を務めた。ボクシングエリートながら、コンビニでワル仲間とたむろしているところを本石昌也会長にスカウトされてプロ入りした。

 「スター性がある」と会長はぞっこんで、田中の名を全国区とするためインパクトのある敵をぶつけた。「田中にかけてみようと思った。何となくの試合は期待していない。インパクトのある試合をして欲しい。田中ならいける」とKO決着を厳命した。

 また、同興行では前東洋太平洋バンタム級王者で日本同級3位・川口裕(29)が日本タイトル前哨戦として8回戦を行う。昨年は東洋太平洋王座を獲得したが、現王者・山本隆寛(25)=井岡=との再戦で7回TKO負けし陥落した。3度目の決着戦プランもあったが、折り合わず日本タイトル狙いにシフトをチェンジした。

 「山本と思ったけど決まらなかった。勝ったとしてもまたやるのか…と、キリがない気もしてきた。日本タイトルに切り替えた。次、何としても勝ってつなげたい」と、必勝を誓った。

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