“肉食”奥本 強敵倒し世界ランクや

 ボクシングのグリーンツダは16日、大阪市内で会見し、4月3日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で開催する興行を発表した。メーンは2試合連続で日本スーパーフライ級4位の奥本貴之(24)を抜てき。IBF世界フライ級13位の強豪、エクタワン・モー・クランペットンブリ(21)=タイ=を相手に8回戦を行う。

 昨年12月の前戦は、東洋ランカーに判定で完勝。今年中の日本タイトル挑戦も視野に入れ、世界ランク入りをかけた一戦にも乗ってる24歳に気負いはない。

 「この試合はステップアップと思っている。金もうけのできる王者になる。ええ車乗って、ええ時計して、ええ女行って、毎日焼き肉食べたいけど、通風なので、野菜も時々食べて、ぜいたくな暮らしをする。倒して勝ちます」と、欲望全開に勝利宣言した。

 幼少より空手に打ち込み、中1時に極真空手で世界2位となった逸材。だが「空手では稼げない」ことに気付き、ボクサーに転向した。中3の15歳時にタイでプロデビューした破天荒な男だ。

 「自分はライオンに憧れている」と、食生活は肉中心。焼き肉は、ほぼ生のまま食べる。「肉は生のがうまい」とホルモンすら、ほぼ火を通さない“つわもの”。事実かどうかは不明だが、本石昌也会長は「肉食獣は焼かない。ボクサーも焼かない方が強い」と、奥本の野性に太鼓判を押した。

 「テレビで大富豪の映像を見てから、俺もこうなりたいと思った」。欲をみなぎらせる百獣の王が、強敵を食い、頂点を目指す。

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