新日本の若手育成新大会が超満員発進
「プロレス・新日本」(25日、新宿FACE)
プロレス界の若手育成を目的に、団体の枠を超えて若手が挑戦できる環境を提供する新プロジェクト「ライオンズゲート」の第1回大会が行われ、超満員札止め467人の観衆が集まる盛況を見せた。エキシビションを除く全試合が新日本選手とノア選手の対戦だった。
元アマレス日本王者の実績を持つ練習生の岡倫之と北村克哉が、アマレスルールの3分のエキシビションマッチでプロレスマット初実戦を披露。鋭いタックルやバックの取り合い、力強いスープレックスなど、2人は実績にたがわぬ攻防を時間切れまで展開し、観客をうならせた。
岡は「出せるものは出せた。やれて良かった。デビューがいつになるか、どこになるか、そんなの関係ない。できるだけデカい舞台で、早くプロレスラー岡を見せたい。オレが一番強いと思っているので、(北村を)ライバルとかとは全然思っていない」と不敵にコメント。
北村は「大チャンスをいただいて、それに向けてやってきたレスリングをやれた。これをきっかけに一日でも早くデビューできるようにベストを尽くしたい」と充実の表情。「彼(岡)がいるからボクも頑張れる。彼はトリッキーな技が多いですが、ボクはパワー系の技が多い。同じレスリングでも違ったタイプの2人と思って、刺激し合って向上していきたい」と、岡とは異なる考えを示した。
アニマル浜口ジム出身の本城匠は、マイバッハ谷口を相手にデビュー。身長184センチの23歳は、入場から雄たけびを上げるなど気合十分で、エルボーなどで果敢に攻めたが、ノアの主力選手の壁は厚く、逆エビ固めでギブアップ。試合後は「全然ダメだ!今まで耐えに耐えてきて、その結果がこれか!」と、悔しさを爆発させた。
また、最後にリング上であいさつをして大会を締めたベテランの永田裕志は、メーンでノアのヤングファイター北宮光洋に貫禄勝ち。今後について「これからも若い人材はいろんな業界から引っ張ってきたいと思います。今回はノアでしたけど、事情が許されるなら、外のいろんな選手とやるのは、やぶさかではない」と話した。次回大会は5月19日に東京・新宿FACEで行われる。