“商社マン王者”木村、判定で防衛失敗

6回、ロペス(右)に攻め込まれる木村悠(撮影・高部洋祐)
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 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(4日、島津アリーナ京都)

 ダブル世界戦が行われ、セミファイナルではWBC世界ライトフライ級王者の木村悠(32)=帝拳=が0-2の判定で同級5位のガニガン・ロペス(34)=メキシコ=に敗れ、昨年11月に獲得した王座の初防衛に失敗した。両者ともダウンはなく、スコアは114-114、110-108、109-119だった。

 オーソドックススタイルの木村と、サウスポーのロペスが主導権を取り合うかたちで始まった試合は、3回から両者が接近してボディーを打ち合う展開に。2度目の世界挑戦となるロペスはアッパーカットを交えたコンビネーションを繰り出し、4回終了時の公開採点では3人のジャッジ全員が39-37で挑戦者リードとした。

 ワンツー主体の基本に忠実な攻めで木村も反撃に出るが、ロペスはパンチの多彩さで上回る。6回にはロペスのパンチで木村が右目下をカットした。8回終了時の採点では6ポイント差が2人、2ポイント差が1人と挑戦者のリードが広がり、この時点で木村は判定で勝つには難しい状況に追い込まれた。

 終盤も王者は逆転を信じてワンツーを放つが、最後までロペスの動きを止めることはできなかった。

 木村は昨冬、仙台で王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に判定勝ちする番狂わせを起こし、世界初挑戦で王座を獲得。普段は専門商社に正社員として勤務する“商社マン王者”としても話題になったが、初防衛を成し遂げることはできなかった。

 木村の通算戦績は22戦18勝(3KO)3敗1分け。ロペスは33戦27勝(17KO)6敗。

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