ソリス陣営は採点に不満「リマッチだ」
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、島津アリーナ京都)
ダブル世界戦が行われ、メーンイベントではWBC世界バンタム級王者・山中慎介(33)=帝拳=が両者ダウン2度ずつという激闘を制し、同級3位で前WBA世界スーパーフライ級王者のリボリオ・ソリス(33)=ベネズエラ=に3-0の判定で勝利。10度目の防衛に成功した。
3回に右ストレートで2度のダウンを奪い、山中をあと一歩のところまで追い詰めたソリスだったが、仕留めることができず、大差判定で2階級制覇に失敗した。試合後、鼻に負った裂傷の治療を終えると「ヤマナカはパワフルだった。これまで戦ってきた日本人の中で一番だった」と、まずは王者をたたえた。
それでも2度、王者をダウンさせた試合内容には胸を張る。「俺の言った通り、やっぱりヤマナカは“ガラスのあご”だっただろ。負けたけれど、この試合は気に入っている」と満足げな表情も見せた。
怒りが収まらないのがジャッジ全員に10ポイント差を付けられた採点についてだ。マネジャーのマヌエル・ペレス氏(67)は「ソリスの2度のダウンは、どちらも(スリップで)ダウンではない。ヤマナカはレフェリーに助けられた。負けになるにしても(点差は)2ポイント差までだ。リマッチだ」と再戦を要求した。
ソリスも再戦への自信を問われると、敗戦直後にも関わらず「疑いの余地がない。勝つに決まっている」と言い放った。