具志堅会長の秘蔵っ子・比嘉がV2
「WBCユース世界フライ級タイトルマッチ」(5日、後楽園ホール)
具志堅用高会長の秘蔵っ子、比嘉大吾(20)=白井・具志堅=が同級9位のロメル・オリベロス(20)=フィリピン=を2回2分19秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。
圧倒的な強さだった。WBC世界フライ級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に「憧れている」という比嘉は、左右の腕を顔の前に上げてガードを固めるゴンサレススタイル。そこから接近して左の上下を有効に使いつつ、強烈な右を繰り出した。2回に4度のダウンを奪う圧倒的な勝利。「練習通りのボクシングができました」と快勝を振り返った。
会場には故郷の沖縄から多くの応援団が詰めかけ、試合後は「(会場に)入ってきたときから胸がいっぱいで、こみあげてくるものがありました」とうれし涙を流した。
元WBA世界ライトフライ級王者で、日本人最多の13連続防衛記録を持つ具志堅会長は「本当に強いね。気持ちも強いし、パンチもある。沖縄で言うと、自分と(元WBC世界スーパーライト級王者)浜田剛史さんを足したようだね」とまな弟子を絶賛。今後について「日本か東洋(王座)を取らせて、世界だね。世界となると自分もテレビに出るのを控えなければね」と、満面の笑みを浮かべていた。