協栄ジムの金平桂一郎会長は２４日、都内で東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者の高野人母美（２８）が６月か７月初旬をめどに初防衛戦を予定していると明かした。昨年１１月、ＷＢＯ女子世界スーパーフライ級王座挑戦失敗からの再起戦となる。

　高野は敗戦のショックに「ボクシングが嫌いになっていた」と落ち込んでいたが、各地のジムへ出稽古したり、他競技に取り組むなど「環境を変えることで勉強した」と気持ちを整理した。

　「ウエートトレもゴルフもキックボクシングも、ヨガも、全部ボクシングに生かせる動きがあるんです」と、どん欲に取り組んだ。最近では男子ばかりの草野球チームに紅一点として加入。「背番号１２をもらいました。でもポジションは決まってなく、まだトンボがけばかりしています」と言って笑った。

　３月２７日にはＱＶＣマリンフィールドで行われるロッテ－日本ハムの開幕３戦目で始球式の大役を務める。「ずっと夢だったんです。本当にうれしい」と、時間を見つけては投球練習に余念がない。「ワンバウンドしないように投げたい」と目を輝かせた。