大仁田にドクターストップ
「プロレス・超戦闘プロレスFMW」(24日、新潟・新潟市産業振興センター)
大仁田厚にドクターストップが掛かった。大仁田は保坂秀樹、ショーン・ギネスとのトリオで保持する世界ストリートファイト6人タッグ選手権の初防衛戦に臨み、雷神矢口&橋本友彦&NOSAWA論外(W★INGモンスター軍)の強力トリオと激突。(試合形式はストリートファイト有刺鉄線ボード賞金争奪6人タッグデスマッチ)。W★INGの標的にされた大仁田は有刺鉄線ボードに叩きつけられ、論外の有刺鉄線バット、ギターでの攻撃で追い詰められた。しかし、毒霧で流れを変えた大仁田は論外を捕獲し、必殺のサンダーファイアー・パワーボムを見舞うも、論外はことごとくカット。死力を振り絞った大仁田は6発目のサンダーファイアーを繰り出して論外をフォールし、なんとか王座初防衛を果たした。
試合後、大仁田は論外の健闘を称え、水をかけて抱擁。両者は14日の「大仁田厚興行」で「1回限定」のタッグ結成を約束したが、それも近いうちに実現しそうな雲行きとなってきた。
ファンの前では、いつも通りのマイクパフォーマンスをしてみせた大仁田だが、控え室に戻るなり疲労困ぱいでダウン。2月26日のFMW東京・後楽園ホール大会で負ったわき腹の重度の裂傷が癒えぬまま試合を続け、超花火プロレスの所沢大会(11日)、宇都宮大会(21日)では爆破のえじきとなるなど、満身創痍となっていた。
試合後、新潟市内の病院で診察、検査を受けたところ、無数のやけど、裂傷、頭部へのダメージで「精密検査の必要あり」との診断を受け、「今の状態で試合を行うのは危険」と医師から勧告されてしまった。
それでも、大仁田は27日の東京・新木場1stRING大会に強行出場する構え。同大会では、矢口&橋本&怨霊を挑戦者組に迎え、6人タッグ王座のV2戦が待ち受けている。
診察を終えた大仁田は、「まさに満身創痍だけど、3・27新木場はタイトル戦も決まってるし、UWF軍も乗り込んでくる。ハヤブサのメモリアル興行でもあるし、休むわけにはいかんのじゃ」とコメントを残した。
与えられた休息の期間はわずか2日だけ。4月27日の後楽園ホール大会でのUWFとの全面対抗戦を前に、大仁田は6人タッグ王座陥落の危機に瀕した。
また、今大会にはノア勢が初参戦。潮崎豪と斎藤彰俊が一騎打ちし、潮崎が豪腕ラリアットで勝利を飾った。