久高寛之、ヤップに敗れ引退示唆
「ボクシング・バンタム級10回戦」(17日、大阪市住吉区民センター)
日本スーパーフライ級11位・久高寛之(31)=仲里=が東洋太平洋バンタム級1位、日本同14位のマーク・ジョン・ヤップ(27)=六島、フィリピン=に判定0-3で完敗し、現役引退の可能性が高まった。
昨年12月に2度のダウンを奪われた相手に再戦し連敗。序盤は警戒し過ぎて手数が全く出なかった。中盤以降、ロープに詰めて連打を見舞う場面もあったが、倒すには至らなかった。
4度の世界挑戦経験がありながら、世界王座には届かなかった。前戦でヤップに敗れ、進退に迷ったが「敗者復活戦」と“泣きのもう一丁”で続行。しかし、力の衰えは明らかだった。
試合後、久高は会場の外に出て座り込み、1人の世界に浸った。「ある程度、結果は出たので。5年前ならね…。積み重ねてやってきたので。やり切った感はある。家族にも相談しないといけないし、でも最後は自分で決めること。今後のこともあるので」と、完全燃焼した表情で淡々と語った。