「ボクシング・日本バンタム級タイトルマッチ１０回戦」（６月９日、後楽園ホール）

　日本バンタム級１位の川口裕（２９）＝グリーンツダ＝が２１日、大阪市内で会見し、日本同王者の益田健太郎（３３）＝新日本木村＝に王座挑戦（６月９日、後楽園ホール）することを発表した。戦績は川口が２５勝（１２ＫＯ）７敗、益田が２４勝（１３ＫＯ）７敗。

　両者は１４年４月に日本同級王座決定戦で争い判定で益田に軍配が上がった。川口は昨年４月、東洋太平洋同級王座を奪取したが８月に陥落。進退に迷ったが本石昌也会長が「強くなっているのに辞めさせられない」と慰留され続行した。

　益田は３月に王座に返り咲き、初防衛戦になる。２年ぶり再戦へ向け川口は「前回は向こうが大阪に来てもらって負けた。今度は僕が東京に行ってリベンジしたい」と、王座奪取を誓った。

　２年分の成長には自身の方が上の自負がある。「２年前は絶対に勝てると思っていた。全然余裕と思っていた。勝つつもりで行くけど、今回は余裕を持っていない。向こうも僕も経験を積んで強くなっている。前回は気持ちだけだったけど、今回は（技術的に）成長した部分を見せられる」と力を込めた。