田口が3度目防衛11回TKO

4R、ランダエタ(左)に右アッパーを打ち込む田口良一(撮影・堀内翔)
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 「WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦」(27日、東京・大田区総合体育館)

 王者・田口良一(29)=ワタナベ=が同級7位、元WBA世界ミニマム級暫定王者のファン・ランダエタ(37)=ベネズエラ/カシミ)を11回終了TKOで下し、3度目の防衛に成功した。

 序盤から手数でポイントを重ね、9回には左のボディーで最初のダウン、さらに左ボディーを重ねてこの回2度目のダウンを奪った。10回には連打から左の真っすぐで、11回には左右のフックと右ストレートで計5度のダウンを取った。

 執念で立ち上がってきたランダエタだが、11回終了で、陣営が棄権を申し入れた。田口は「もう少し早く倒したかった。ズルズルいってしまった。ラッシュではもう少し細かく上下に打ち分けたらよかった」と振り返った。

 06年8月、亀田興毅とのWBA世界ライトフライ級王座決定戦の“疑惑の判定負け”などで日本でもなじみのランダエタ。母国で心臓疾患の治療中の長男のため、勝利を誓い懸命に粘ったが及ばなかった。しかし、その健闘に場内から大きな拍手が送られた。

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