好川がKOで美女対決制す、世界再挑戦
「ボクシング・女子フライ級8回戦」(29日、堺市産業振興センター)
美人人妻ボクサーで元東洋太平洋女子ライトフライ級王者・好川菜々(37)=堺東ミツキ=が2度のダウンを奪い、タイの美人女子大生・サオチャエングライ・シットクラパラチャイ(23)を2回26秒KOで倒し、世界再挑戦へ向けた前哨戦を豪快突破した。戦績は6勝(4KO)1敗。
1回に右を打ち込みダウンを奪うと2回は圧倒。ワンツーをアゴにたたき込み、一気に試合を試合を決めた。
日本VSタイの美女対決。ミスカレッジにも選ばれ雑誌の表紙を飾る程のタイの“かわいこちゃん”を元祖美人ボクサーが一蹴した。
昨秋、メキシコ武者修行で世界王者級を相手にスパーリング合宿を敢行した。「世界王者とやってきたので、きょうのこのクラスと世界王者では圧力が全然違う。逆にこの程度ではダメ。もっとやらないと」と勝って気持ちを引き締めた。
昨年4・29はプロ5戦目で初の世界戦に挑み、WBA女子世界ミニマム級王者・アナベル・オルティス(メキシコ)に判定0-3で完敗。ちょうど1年後の同日に行われた再起2戦目で昨年の雪辱をきっちり果たした。
アマチュア時代は全日本女子で3階級制覇制覇したエリート。プロデビューが35歳と遅かっただけに、プロ初黒星後は進退にも悩んだが、夫の野上真司トレーナー(41)と昨年7月7日に結婚届を提出し、再出発した。
初めてセコンドに付いた愛する夫が頼もしかった。野上氏は13年1月、虚偽の申請をし、海外でJBC非公認の地域タイトルに挑戦させたとして、JBCよりセコンドライセンスを取り消された。周囲の尽力もあり3月12日、3年ぶりライセンスが回復された。
好川は「2人が1番望んだ形がかなう。そこが私にとって大きい」と2人が待ち望んだリングでの合体。「夫が力強かった」とデレデレだった。今秋にも描く世界再挑戦へ満点回答。夫婦の夢、世界の頂点へ再び王手をかけた。