日本一長い名のボクサー初国外戦に悲観

 「ボクシング、67・1キロ契約8回戦」(14日、香港)

 元日本スーパーライト級ランカーで日本一長いリングネームを持つジャンボ織田信長書店ペタジーニ(28)=六島=が7日、初の国外戦となる香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターでのジェイ・ソルミアノ(フィリピン)戦に向け大阪市内でスパーリングを打ち上げた。戦績はジャンボが9勝(7KO)3敗、ソルミアノが17勝(13KO)3敗1分け。

 昨年4月、細川バレンティン(宮田)に敗れて以来、約1年ぶりの再起戦。同興行では村田諒太(帝拳)-フェリペ・サントス・ペドロソ(ブラジル)戦が行われ、注目舞台で強打の難敵に挑む。

 長身を生かし13年、全日本新人王に輝いた逸材ながら、メンタル面の課題から遠回りしてきた。試合1週間前のこの日もネガティブキャラを全開。「サウスポーは苦手だし、不安しかない。相手はムキムキでごつい。パワフルだけど、ボクシングもできる。普通に格上と思う」と威勢のいい言葉は出てこない。

 後ろ向きの性格に災難は襲うもので、昨年9月には交通事故に遭った。自転車を走行中、後方から車に激突され左手首を骨折する重傷。予定していた試合はキャンセルになった。

 「新人王戦の前にも事故に遭ったし、毎年1回は事故に遭っている。今年1月にもすき家で曲がってきた車に巻き込まれた。何で見てなかったの?って聞いたら『すき家のことばかり考えていた』って。もういいわって許しましたよ」と、自虐的に笑った。

 枝川孝会長は「パンチは強いし、あんなボクサーとして才能あふれる奴はおらん。でもメンタルがな。何を考えているか分からん」と嘆くのみ。海外で強豪戦を組んだのは、ジャンボに一皮むけて欲しい親心だ。勝てば、スーパーウエルター級の日本ランク入りも期待でき、同級王者の野中悠樹(井岡弘樹)を標的にする青写真だ。

 珍名ボクサーで売る六島ジムの“鉄砲玉”だ。名前だけではなく、計量時には水道の蛇口のついたパンツを履き会場を爆笑させてきた。海外でも、もちろん存在感を見せ付けてくるつもりだ。

 「とりあえず入場コスチュームは忍者にしようと思う。計量の時は忍者コスチュームから、上下のブラジャーで。とにかく何かやってきます」。試合以上にパフォーマンスに関してはポジティブ。「行くからには目立って、そして勝つ。KOを狙っていく」と必死に自らを鼓舞した。

 下半身の一部が巨大で元ヤクルト、巨人のペタジーニばりに年上の女性と交際していたことなどから付けられたリングネーム。金メダリストの村田に負けじと、香港に“笑撃”をもたらす?!

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