闘病中のRayがFMW後楽園来場決意

 脳腫瘍で闘病中の覆面女子プロレスラー・Rayが、6月21日の超戦闘プロレスFMW後楽園大会に来場する方向で調整中であることが23日、明らかになった。

 Rayは昨年12月に左頭部の視床に脳腫瘍があることが判明。2月上旬には、医師から腫瘍が悪性で、進行具合は4段階中の「グレード3」と宣告されていた。手術できない部位にあるため、3月中旬より都内の病院に入院し、放射線、抗がん剤治療を受けたが、水頭症を併発していることが判明。6日に緊急手術を受け、14日に一時退院し、現在は自宅療養中だ。

 そんな中、13日にFMWを率いる大仁田厚がRayを見舞い、激励。大仁田は「Rayは飛ぶ姿もきれいだし、もう一回リングに立って、羽ばたく姿を純粋に見てみたい。ファンのみんなも待ってると思う。時間はかかると思うけど、病気を克服して、リングに戻ってきてほしい。そのときこそ、『病気に勝ったんだ!』と拳を上げるときだと思う。体調がいいときは会場にも顔を出してくれれば」と言葉をかけた。

 FMWでは大仁田の発案でRayを支援すべく、8月7日に都内の会場で「Ray AID」を開催する予定。大仁田は「この日だけは軍団の枠を取っ払って、FMWに参戦している全選手が参加して、Rayを応援してあげてほしい」と呼びかけており、同興行の収益金は、経費を除いた全額が、治療費としてRayに寄付されるという。

 大仁田らの思いを胸に、Rayは後楽園大会に来場する意志を固め、「応援してくれているファンの皆さんも心配していると思うんで、どうしてもあいさつがしたい。手術受けたばかりで、今はまだ日常生活にも支障がある状態ですが、あと1カ月でなんとか体調を整えたい」とコメント。病気療養中のため、今後の体調次第となるが、Rayは同大会でファンに向けてメッセージを届ける意向だ。来場がかなえば、公の場に姿を見せるのはJWPが4日に東京・板橋で開催した「Ray AID」以来となる。

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