都知事と正反対 節約公務員女子ボクサー
「WBO女子世界ダブル世界戦」(13日、後楽園ホール)
調印式と前日計量が12日、都内の日本ボクシングコミッションで行われ、アトム級では国内最年長王者・池山直(46)=フュチュール=が600グラムアンダーの45・6キロ、挑戦者で東洋太平洋女子ミニフライ級王者の花形冴美(31)=花形=は46・1キロでクリアした。
池山は岡山市役所に勤務する公務員ボクサーで、規定によりファイトマネーは一切受け取っていない。岡山在住だが、京都の所属ジムには土日だけ通っている。「節約のため、岡山から神戸までバスで行き、神戸から阪急電車の株主優待券を使って通っています。宿泊もジムで寝させてもらっています」というハングリーぶり。同じ公務員の舛添要一東京都知事に聞かせてやりたいほど。
花形の印象については「考えてボクシングをしているし、手数も多い。上手になっていると思う」と、4度目の防衛に向けて油断はない。
3度目の世界挑戦となる花形は「やってきた練習に自信を持っているし、相手と向かい合ったときに感じたものを信じて思い切り闘いたい」と、気合十分だった。