藤岡奈穂子が初防衛に成功

9回、パンチを出す真道ゴー。左は藤岡奈穂子=後楽園ホール(撮影・堀内翔)
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 「WBO女子世界バンタム級タイトルマッチ10回戦」(13日、後楽園ホール)

 女子世界3階級制覇王者の藤岡奈穂子(40)=竹原慎二&畑山隆則=が、真道ゴー(28)=グリーンツダ=を大差の判定(97-92、98-91×2)で下し、初防衛に成功した。

 1回、真道の右ストレートをまともに食らい、腰を落としかける波乱のスタート。「心が折れそうになった。これで終わっちゃうのか、と」とキャリア初のピンチに陥った。クリンチでなんとかしのいだが、赤コーナーに戻ると「あんなに焦っているセコンドを見たのは初めて」というほどだった。

 しかし、立ち直りも早かった。2回には回復し、連打で攻勢をかけポイントを取り戻した。飛び込みつつ浴びせる左フックが小気味よく決まり、ペースを握った。「見栄えがいいし、困ったときにアレを出す」という得意技だ。

 粘る真道を打ち込み、8回には左から右の打ち下ろしでダウンを奪い、観客席に右グローブを突き上げた。最終ラウンドのゴングが鳴ると、勝利を確信した竹原会長の肩車に乗って勝利をアピール。

 「最強は何度も証明しているけど、次々強敵が出てくる。今後は5階級制覇を目指したい」と目標は高い。減量も苦しくないことから、階級を下げてフライ、ライトフライ級で王座を狙う。女子最強王者が新たな舞台に立つ。

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