なでしこ7大会連続W杯出場決定
「女子アジア杯・1次リーグ、日本7-0ヨルダン」(18日、ビンズオン)
サッカー女子のW杯予選を兼ねたアジア杯は18日、ベトナム各地で1次リーグ最終戦が行われた。1勝1分けでA組首位の日本代表なでしこジャパン(FIFAランク3位)は、ビンズオン省のビンズオンスタジアムでヨルダン(同54位)と対戦し、7-0で圧勝。22日に行われる準決勝進出が決定し、同時に1991年の第1回中国大会から7大会連続の女子W杯(2015年6月開幕・カナダ)出場権を獲得した。
日本は代表初先発となる20歳のMF猶本光(浦和)などフレッシュな顔ぶれ。MF澤穂希(INAC神戸)、宮間あや(岡山湯郷)、川澄奈穂美(レイン)、FW大儀見優季(チェルシー)ら主力級の多くはベンチスタートなった。
立ち上がりから猛攻に出るなでしこに待望の先制ゴールが生まれたのは前半25分。敵陣エリア外でこぼれ球を拾った猶本が左サイドのMF宇津木瑠美(モンペリエ)にパス。宇津木がゴール前にクロスを入れ、フリーのFW吉良知夏(浦和)が代表初ゴールとなるコースを狙ったヘディングシュートを決めた。前半終了間際の44分にはMF阪口夢穂(日テレ)の左足シュートがポストに当たってはね返ったところをMF中島依美(INAC神戸)が豪快に右足で蹴り込み2点目を決めた。
後半に入っても日本の優勢は変わらず、3分に阪口がゴール。後半に入ってボランチから左SBにポジションを変えた猶本がクロスを挙げ、FW高瀬愛実(IANC神戸)が落としたボールを阪口が右足でたたき込んだ。23分には中島の速いクロスが相手DFのオウンゴールを誘い4点目。31分には中島が中央やや右エリアすぐ外からのFKを左足で直接決めた。37分には阪口がヘディングで6点目。後半ロスタイムには吉良が7点目を決めた。実力通りの圧勝でW杯行きを決めた。
前回11年のW杯ドイツ大会では神がかり的な勝利の連続で悲願の初優勝を果たし、日本中に熱狂を巻き起こしたなでしこジャパン。来年のカナダ大会では女王として連覇に挑む。