サポーターの差別的行為にクラブ制裁も

 Jリーグの横浜M‐川崎戦(23日・ニッパ球)の試合中に横浜Mのサポーター1人が相手選手に対してバナナを振りかざす人種差別的行為を行い、無期限入場禁止処分となった問題で、Jリーグの村井満チェアマンが25日、東京都内で口を開いた。

 この日、横浜Mの嘉悦朗社長から報告を受けた村井チェアマンは「浦和の問題もあって差別をなくすためにやってきただけに、そういった行為があって本当に残念」。横浜Mに対しては、初動を含めた対応に一定の評価を見せながらも、試合運営の責任を問い、裁定委員会からの答申を受けて近く制裁を下す考えを明らかにした。

 3月に差別的な横断幕が掲出された浦和は無観客試合という制裁となったが、村井チェアマンは「(最初に差別行為で制裁を受けた)2010年5月の浦和が基準になると思っている」という見解を示した。同年の浦和は、敵地で行われた仙台戦の試合後、サポーターが仙台のバスに向けて差別的発言を行ったなどの違反行為があり、制裁金500万円とけん責処分を課された。

 一方で、サッカー界では、継続的な差別撤廃の啓発活動がさかんとなっているだけに「当時に比べて差別に対して社会が厳しい目を持っていることも含め、総合的に判断したい」と語った。

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