J1V争い 首位の浦和は有利?

 J1第24節が20日に各地で行われた。首位の浦和が3‐1で柏を下し、2位の川崎がFC東京と0‐0で引き分けた。残り10試合で浦和と川崎との勝ち点差が6に広がった。

 1ステージ制が定着した05年以降の9年間で、残り10試合の時点で首位に立っていたチームが優勝できなかったケースは6例ある。一見すると先行したクラブが不利なようにも思えるが、重要なのはその勝ち点差。逆転で優勝をさらわれた延べ6クラブ全てが1試合で逆転が可能な3ポイント以内の差しか、2位に対してつけることができていなかった。

 逃げ切った3クラブは05年のG大阪、09年の鹿島、10年の名古屋。G大阪は残り10試合の時点で勝ち点差が1だったが、鹿島と名古屋は勝ち点差7をつけていた。今季の浦和が川崎に対してつけた勝ち点差6は、小さくない。

 ただ、ペトロビッチ監督が12年に就任して以降の浦和にはリーグ終盤の失速ぐせもある。残り10試合で12年は4勝1分け5敗で勝ち点13。13年は3勝3分け4敗で勝ち点12しか挙げられていない。主将のMF阿部は柏戦後、「試合の倍(の勝ち点を)取っていければ目安としてはいいかなと。全力を尽くして勝ち点3を目指して頑張らないといけない。次、勝たなかったら意味がないと思う」と気を引き締め直していた。

 阿部の言葉を借りれば、残り10試合の目標勝ち点は20になる。星勘定で言うと最低でも5勝は必要で、5勝5分け、6勝2分け2敗、もしくは7勝以上が求められる。

 残り10試合の相手はJ1残留がかかるC大阪や甲府、そして優勝を争う鹿島や鳥栖と厳しい相手を残している。データの上では優位に立つ浦和だが、8年ぶりの優勝への道のりは決して平たんではない。浦和の次戦は23日。アウェーで新潟と対戦する。

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