安重根旗問題 日本側は意見書提出
28日に行われたアジア大会男子サッカー準々決勝の日韓戦で、伊藤博文を暗殺したとされる安重根の旗が掲げられた問題で、日本サッカー協会副会長で、日本選手団の田嶋幸三副団長(56)は29日、報道陣に対応し、大会を主催するアジア・オリンピック委員会(OCA)に対して、青木剛団長名で再発防止を求める意見書を提出したことを明かした。
「バナーの写真がよく分かりづらいが試合の中で1、2回あったようだ。報告し、今後ないようにしましょうという話はした」と、話した。
13年7月の東アジア大会で、安重根を描いた旗とともに、ハングルで「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた横断幕が掲げられた際には、抗議文を出したが、今回は再発防止を求める意見書を提出した。
田嶋副団長は「前回とは次元の違うものだと考えている」とした上で「協会間でこういうことが起こらないようにずっとやってきて、一定の成果があったと思う。そのかいがあって、昨日の試合は日韓戦にふさわしい緊張感のあるいい環境だったと思う。今までの日韓戦で1番緊張感があった。君が代へのブーイングもなかったし、ホームチームの応援の範囲をまったく超えていない」と、28日の試合を評価した。