浦和かG大阪か V争いどちらが優位?
2014年のJ1優勝争いがいよいよ佳境を迎えている。第30節で首位浦和はアウェーで鹿島と1-1で引き分けたことで、FC東京を2-1で下した2位G大阪が接近した。
首位浦和 58 +22
2位G大阪55 +24
3位鹿島 51 +21
4位川崎 51 +14
(数字は勝ち点、得失点差の順。鹿島と川崎は得失点差による)
上位は以上のような状況になった。
なんと言っても、浦和とG大阪は11月22日に埼スタでの直接対決を残しているのが大きい。MF柏木が「一騎打ちになったんじゃないか」と話すように浦和の選手からはG大阪を意識した発言が出始めている。
浦和とG大阪、どちらが優位なのだろうか。J1は残り4試合。浦和関係者はこんな言葉を漏らした。「ガンバは最後、徳島なんですよね」。すでにJ2降格が決まっている徳島とG大阪とを比べれば、どうしてもG大阪に分があると言わざるをえない。浦和としてみれば、最終節までに決着をつけたいところだ。
浦和は横浜M、G大阪、鳥栖、名古屋の順に対戦する。浦和はペトロビッチ監督が就任した12年以後、横浜Mに2勝3敗、G大阪と2勝1敗、鳥栖と2勝3敗、名古屋と4勝1敗と横浜Mと鳥栖を若干苦手にしている。直接対決を万が一落とすと、06年以来8年ぶりとなる優勝が難しくなる。
一方のG大阪は仙台、浦和、神戸、徳島の順番で対戦する。長谷川健太監督はJ2に落ちていた13年から指揮を執っている。今後対戦するチームとの前半戦での対戦成績は以下の通り。
仙台△0-0
浦和●0-1
神戸○5-1
徳島○3-0
浦和に勝てば、逆転優勝の可能性が相当に高まる。
浦和の不安要素は今季チームトップの12得点を挙げているFW興梠慎三が鹿島戦で負傷交代したこと。右足を痛めたとみられ、試合後は自力で歩きながらも右足を引きずっていた。骨折の可能性も否定できないため、27日にも受ける検査の結果が待たれる状況だ。
現時点で浦和の勝ち点差3のアドバンテージはほぼないと言っていい。2クラブのマッチレースが始まった。