隼磨 松田さんシャツで昇格決めた
「J2、福岡1-2松本」(1日、レベスタ)
アウェーで福岡を下して自動昇格できる2位を確定させ、初のJ1昇格を決めた松本は試合後、喜びを爆発させた。
横浜M時代の先輩で11年8月に死去した元日本代表DF松田直樹さん(享年34)の遺志を継ぐべく、J1名古屋から今季移籍した、長野県松本市出身の元日本代表DF田中隼磨(32)は泣きじゃくっていた。ユニホームを脱ぎ、下に着ていた松田さんの白いアンダーシャツを誇示。その後はチームメートたちと、「J1」と大きく書かれたユニホームと同じ緑色のTシャツを着込んで歓喜の輪を作った。
08年北京五輪男子サッカー代表監督で就任3年目の反町康治監督(50)は、場内インタビューで「今日も非常に苦しい試合だったが、隙をつくことができて我々らしい試合ができた。選手たちには今日も一心不乱にやろうと話した。そのことをずっと忘れずやってきた」と胸を張った。
来季は新潟、湘南時代に続き、指揮官としてJ1での戦いに臨む。「難しい中でやらなきゃならないが、頑張ります」と、福岡まで大挙駆けつけたサポーターに誓った。