アギーレ監督「勝つため努力」一問一答
サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が27日、自身に向けられている八百長疑惑について都内で会見に応じた。以下、一問一答。
(監督本人から)
「本日まで発言することがなかったのは正式なものが何もなかったからです。このたび訴状が提出されたということで意見を申し上げたいと思います」
「調査されている試合に関わった36人の選手、サラゴサのために戦っていた5人と法人としてのサラゴサがこれから調査される。それが1月になると予想しています」
「41人の個人が証言します。この証言が終わったところで裁判官が裁判を始めるかどうかを決定します」
「本格的な捜査は1月に入ってからになります。どれぐらいの期間になるのかは誰にもまだ分かりません」
「12年間、スペインのサッカーにおりましたが、倫理やプロフェッショナリズムに反することは認知しておりません。試合に勝つための唯一の方法は努力です。私は誰にも何もプレゼントされていないですし、それを望んでもいません」
-口座にボーナスが振り込まれて、それが引き出されて相手チームに渡ったという報道がある。
「こちらは司法当局にお話ししたいと思います。そのご理解をお願いしたい。私が司法当局に話せばもちろんメディアにのるので」
-クリーンだと信じてよいのか。
「もちろんです。プロサッカーに関わり39年。スペイン、メキシコ、アメリカ、日本で仕事をしています」
-1月のアジア杯中に捜査が入ったら。
「弁護士からの話によると、仕事には影響しないところで呼んでいただけるということです。アジア杯中も優勝する以外の仕事に1分も割こうとは思っていない」
-W杯まで指揮をとれる確信があるか。
「もちろん。この問題によって監督としての仕事に影響があったり、睡眠時間が削られたりすることはない」
-辞任を迫られることの想定は。
「想定の話ですのでお答えすることはできません。39年間、私が仕事を辞任したことは一度もありません」
-スペインの検察庁から直接8万5000ユーロが2度に分けて振り込まれたという記載がありました。その事実があったかどうか、どこに流れたのか。
「申し訳ありません。弁護士のアドバイスで、お話しできません」
-日本協会が後任をリストアップしている、ということにはどう考えますか。
「初耳ですので、お答えできません。私はアジア杯へ準備していくだけです」
-疑惑が向けられている試合はどのような試合だったか。
「(ほかに指揮した)450試合どの試合も変わらず、同じように勝ちにいった試合です。勝つための準備を行い、勝つための交代を行いました。非常に密度の高い試合で相手GKが素晴らしいセービングを見せました。こちらの得点もGKが止めることができない素晴らしいゴールでした。その後、1点押し込まれ、試合終盤まで危ない状態でしたけど、昨日のことのようによく覚えています」
-お金が振り込まれたことを知らないのか、手をつけていないのか、そうしたこともお答えになれないか。
「司法当局にお答えしたい。30年間、私のことを知っていればそういう質問はしないと思います」
-騒動になっているのは事実で、スポンサーやサポーターへの申し訳なさは。
「これが大騒動だという風には思っていませんでした。スペインでもメキシコでもアメリカでもスキャンダルになっていないのに、日本でスキャンダルになっている」
-謹慎を考えないか。
「(調査対象となっている)選手たちは試合で戦い続けます。この試合に関わった選手はゲームに出ていますし、このような質問で責められてはいない。サラゴサの幹部も今まで通り、幹部の仕事を続けています。その試合のレフェリーも笛を吹いてます。なぜ彼らと同じように仕事を続けることができないのか。有罪を証明されるまでは何人たりとも無罪と思う。推定無罪は法によって定められています」
「例えば(今)、私の財布がなくなったとしても、財布が現れるまで誰も部屋から出るなとは言えない。皆さんも仕事を続けないといけない。家に引きこもる必要はないと思います」