長谷部 監督問題に不動心誓う
代表合宿を終え、9日に始まるアジア杯に備えて3日、豪州入りしたMF長谷部誠(30)=アイントラハト・フランクフルト=が離日前、アギーレ監督を取り巻く状況にかかわらずピッチに集中することを、改めてブログに記した。
連覇をかけたアジア杯が開幕する。その闘いを前に、主将就任が確実な長谷部は「最近ではサポートして下さる皆様に様々な事でご心配をお掛けしてしまっていること、本当に申し訳なく思っています」と、周囲の心境を思いやった。
八百長疑惑で告発されたアギーレ代表監督にまつわる騒動で、代表チームも落ち着かない空気に包まれているが、「日本代表チームはピッチの中だけに集中しています。それは今でも、そしてこれからどんな状況になろうが変わる事はありません」と、どんなに状況が変わろうが不動心でピッチに立つことを誓った。
年越しで合宿していた代表チーム。「正月休みも無く大変ですねとよく気遣って頂きますが」と耳に届くねぎらいの言葉に対して、長谷部は「僕自身はサッカー選手として年末年始にサッカーが出来る幸せを感じています」と苦痛に感じていないことを打ち明けた。
そして長谷部はむしろ、自分の周囲に目を向けた。
「同じように大晦日も元旦も働かれている方も多くいらっしゃいますね」と、長谷部は目にしたそれらの人々のことを思い浮かべた。
「宿泊先のホテルの従業員の方々、練習場への往き帰りの送迎をして下さるバスの運転手の方、練習場の管理人の方々、メディアの方々など、、、」
それらの正月休みもなく自分たちを支えてくれている人たちを、長谷部は「誇り高き仕事人」と呼んだ。
「そんな方々を見て嬉しい気持ちになりましたし、自分の仕事に対しても刺激を受けました」と、よりいっそうサッカーに集中する思いが高まったようだ。