アギーレ「サッカーの話しかしません」
「アジア杯・1次リーグ、日本-イラク」(16日、ブリスベン)
サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督は15日、1次リーグ第2戦のイラク戦に向けて試合会場で公式会見に出席。スペイン地元紙が八百長疑惑に対してバレンシア裁判所の告発が受理されたと報道したことで、会見では八百長疑惑についての質問が飛んだ。
会見の冒頭では、自身が抱える疑惑が一段階進んだことで「チームや大会への影響は」と質問されたが「私はサッカーの話しかしません」と答えるのみ。さらには「裁判所から通知は来たのか」と二の矢が飛んだが、指揮官は仏頂面で「私はサッカーの話しかしません」と繰り返した。
日本サッカー協会側は、セスノックでの直前合宿中には西沢和剛コミュニケーション部長が「大会中に受理されても現場での対応はしない」と断言していたが、前言を撤回。
霜田技術委員長はアギーレ監督から直接話を聞き、裁判所からの受理通知に関しては同監督の代理人を務める弁護士のもとにも届いていないことを明かした上で「我々も報道のみで正確な情報は何もない」と話した。
告発受理の一報は、選手たちにも伝えられた。この日の昼食後、日本サッカー協会の大仁会長と連絡を取ったという霜田委員長が、選手たちに状況を説明。その上で「アジア杯に集中しよう」と呼びかけた。
主将のMF長谷部は「もともと受理される可能性が高いと聞いていたので、そういう意味では変化はない」と想定内を強調。GK川島、FW本田、MF遠藤らとは「雑談程度に(話が)上がる」としたが、選手間ミーティングの必要性などは「考えていないですね」と話した。
長谷部以外にも、DF長友は「外はざわついているけど、中はいたって冷静」、FW岡崎も「自分はもともと気にしていない。アジア杯に集中」と話すなど、選手たちは八百長疑惑の進展にも無風を強調。イラク戦での必勝態勢を整えた。