岐阜一丸でALS公表社長支援

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症を公表したJ2FC岐阜の恩田聖敬社長(36)について、同クラブの広報担当者が発表に至った経緯と、今後のクラブの方針について取材に応じた。

 昨年4月に社長に就任した恩田氏だったが、実は昨年初めから右手に違和感を抱えていた。ただ、その際は脳などの検査をしても異常が見られなかったため、様子を見ていたという。しかし、夏になっても状況が良くならず入院して検査を受けたところ、8月ごろにALSを発症していることが発覚した。

 公表に至った理由は、すでに両手に不自由が生じ始めており、スポンサーや地元関係者などから心配する声を受けていた。チームに与える影響を最小限にするため、キャンプに入る前のこの時期に発表することを決断した。

 広報担当者は「社内取締役会でも、社内の者がサポートをしております」と明かす。社長は実行委員として、アウェーの試合にも帯同しなければならないが、「行けない場合は代理の者が試合に行くことを考えております」とした。現時点では文字を書くことも難しいため、必要に応じて代筆で対応しているという。

 恩田社長はALS発症を報告する文章で、社長業の継続を宣言していた。

 ◆筋萎縮性側索硬化症(ALS) 脳や末しょう神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロンがおかされる病気。手足を動かすことや呼吸が困難になる。現時点では原因や効果的な治療法が確立されていない。昨年、アイス・バケツ・チャレンジという氷水をかぶる啓発活動で、この病気が注目された。

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