アギーレ監督「幸運を祈っています」
日本サッカー協会は3日、技術委員会終了後、大仁邦弥会長(70)が緊急会見を開き、スペインでの八百長疑惑が浮上していたハビエル・アギーレ監督(56)の解任を発表した。八百長についての告発が受理された事実が確認されたことが理由。
3日、午後2時に大仁会長が電話でアギーレ氏本人に解任を伝えたという。会見には同協会の三好豊法務委員長も同席した。
アギーレ監督はこの日、報道陣にリリースされた書面で、「日本で仕事ができたことはとても幸せでした。日本のサポーターの皆様の応援に感謝しています。日本代表チームの将来に幸運を祈っています」と、コメントした。
アギーレ監督を巡っては、スペイン1部リーグのサラゴサを率いていた11年5月の最終節でレバンテを2-1で下し、1部残留を決めた試合に八百長疑惑が浮上。事前にサラゴサが用意した計96万ユーロ(約1億4千万円)がアギーレ監督や選手の口座に振り込まれ、その後レバンテ側に渡ったとされ、スペイン検察当局が昨年12月15日に監督ら40人以上をバレンシアの裁判所に告発した。
一連の疑惑に対して潔白を主張しているアギーレ監督は、アジア杯中の先月15日に告発が受理されたと現地紙が報道した後も「正式なものは私のもとには届いていない」と否定した。
アギーレ監督はアジア杯を終えた先月下旬に、休暇のために自宅のあるスペイン・マドリードへ出発。Jリーグが開幕する3月上旬までに再来日する予定となっていたが、代表監督としての帰還はなくなった。
大仁会長はアギーレ監督の後任について「3月の試合に間に合わせたいと思うが、それに合わせて(人選を)この辺にということはしない」と話した。