【48歳カズ一問一答】若さ秘けつは…

 J2横浜FCのFW三浦知良が26日、48歳の誕生日を迎え、練習後に横浜市内のクラブハウスで取材に応じた。Jリーグでは最年長選手。プロ30年目を年男として迎えるカズの一問一答要旨は以下の通り。

 (カメラ7台。約70人の報道陣が待つ中、赤いスーツ姿で登場)

 「22年ぶりに赤いスーツを着ました。Jリーグ元年の表彰式の時以来です(注・93年のアウォーズは翌94年1月18日に開催)」

 「今季、1試合でも多く出て、1点でも多く決められるように全力を尽くしたい。こういう場に立つと余計に強く感じます」

(年齢にちなみ48本のバラの花束を手渡される)

 -赤スーツの意味は。

 「今年は年男でもありますし、還暦って言おうと思ったんですけど、還暦には早いので。48歳の年男でもありますし、プロ30年目を迎えるので、明るく、22年前のJリーグのMVPをとった時の赤のスーツじゃないですけど、初心に戻って強い色で、強い気持ちで頑張りたいという決意もあるかもしれません」

 -プロ30年目のシーズン開幕を迎える。ファンへ向けては。

 「去年がチームに貢献できなくて、ふがいない1年になってしまった(注・出場2試合で無得点。出場時間は4分間)。ずっと応援してくれるファンの方もそうですし、最近ファンになってくれた人もそうですけど、みんなのためっていうか…。いいプレーをして、恩返しをしたいなと」

 -最初の年男、12歳の時の思いを振り返るとどうか。

 「12歳の時が一番、ブラジルに行ってプロになりたいという夢を持っていた時じゃないかと思いますね」

 -次の24歳の時は。

 「24歳の時はやっぱ、勢いも肉体的強さもありましたし、強い希望もありましたね。ヴェルディに入って2年目だったと思います。日本のサッカーになじんで、良くなりだしたころでしたから自分自身に期待していたころでしたね。サッカーの世界は30ぐらいがひとつの区切りと、平均的にそうだったと思います。自分も32、33ぐらいで引退するんだろうなと思っていました」

 -引退後のプランはあったか。

 「何も考えてなかったですね」

 -36歳の時は。

 「最初は30の時に肉体的衰えを感じたんですけど、36の時にまた、大きな変化があって、肉体改造をした時です。非常によく覚えています。体の疲れだったり、プレーするキレなんかが、以前とは全然違うと感じていたので、新しいフィジカルコーチをつけて、新しい哲学だったり、トレーニング方法を取り入れたのが36のオフ。37歳のシーズンを迎える時だった」

 -今、48になっての感想は。

 「できることならずっとサッカー選手でいたい。それしか人生設計はないですね」

 -限界はどこだと思うか。

 「契約してくれるクラブがあるかぎりやりたいと思っていますけど、肉体的限界がどこにあるのか、自分でもはっきりは分からないです」

 -最後はプロのキャリアをスタートさせたブラジルでプレーしたいか。

 「ブラジルでプレーしたいという気持ちは正直、ありますね。実際、プロとして契約してくれるクラブがあるかどうかは別問題」

 -若さを保つ秘けつは。

 「自分自身で老け込まないことですよ」

 -カズダンス、48歳バージョンは期待してもよいか。

 「(ダンスは)その時の思いつき、流れでやるので、もしかしたら新しい感じになっているかもしれないですし、90年代に戻っているかもしれませんし。楽しみにしておいてください。できるだけシンプルに仕上げようと思ってます(笑)」

 -今季へ。自身のコンディション、現状のプレーは。

 「コンディションはちょっとずつ良くなっているし、3、4年間で一番手応えを感じているんですけど、僕自身いいプレーが連動してできていない。(練習試合)4試合でシュートもほとんど打てていない。僕自身の個人的な問題もあるんでしょう。でも他のFWを見てもシュートがすごく少ない。なかなか自分たちの思うような形で崩せてないのが現状と思う。FWとして2、3本、フィニッシュで終わるような形をもっと意識して高めていきたいと自分は思っています」

 -ひげをはやしている理由は。

 「女性に人気があるんですよ。なんとなく女性からの評判がいいので(笑)」

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