本田2アシスト ミランがローマ撃破
「イタリアリーグ、ACミラン2-1ローマ」(9日、ミラノ)
ACミランが2-1で勝利をおさめた。ミランの日本代表FW本田圭佑は2アシストを決め、チームに貢献した。
2位ローマとの試合で本田は、4-3-3の右サイドで90分フル出場した。本田は前半13分、DFアントネッリのパスをエリア内で受け、左足で合わせてシュート。しかしローマのGKデ・サンクティスの好セーブに阻まれた。また18分にもミドルシュートでゴールを狙ったが、大きくクロスバーの上に外れた。
そして40分、FWデストロからのボールを受けて、右サイドをドリブルで約20メートル駆け上がる。右足で上げたクロスはゴール正面のMFファン・ヒンケルへ。これをファン・ヒンケルがダイレクトに右足で合わせ、ミランが先制点を挙げた。
本田はファン・ヒンケルと抱き合って喜びを爆発。本田のアシストは昨年9月28日、セリエA第5節のチェゼーナ対ミランで、ラミにCKで送ったもの以来、7カ月ぶりだった。
本田は45分にも、右サイド35メートルのFKで、ゴール左側にいたDFアレックスに絶妙のパス。ロスタイムには左からのドリブルで前方にいたMFポリに長めのパスを出すなど、積極的にチャンスを作っていった。結果的には得点に結びつかなかったが、いきいきとしたプレーが印象的だった。
後半に入っても本田の精力的な動きが続く。同1分、MFボナベントゥーラからのサイドチェンジでボールを受けた本田は、20メートルのミドルシュート。これはローマのGKにキャッチされた。6分にもドリブルでキープし、前のDFアバーテにパス。アバーテがクロスをファン・ヒンケルに出すが、タイミングが合わなかった。
14分には、右サイドでボールをキープしていた本田は、マンマークについていたローマの選手を左右に振って振り切り、右足でクロスを上げる。これをデストロが頭で合わせて追加点となった。ミランは2-0とした。同17分にも本田のパスからポリがシュート。そしてそれをGKが弾いたものをボナベントゥーラが再びシュートするなど、チャンスメーカーとしてゲームを支配した。
だが27分、ミランのMFデ・ヨングがエリア内でローマのイトゥルベにファウルを犯してしまう。このPKを途中出場していたローマFWトッティに決められ、1点差に迫られた。
後半ロスタイムには、審判のジャッジに怒りをぶちまけたインザギ監督が、退場処分を命じられる一幕も。試合はそのまま2-1でミランが制した。試合後、本田はローマのFWでCSKAモスクワ時代のチームメイト、コートジボワール代表ドゥンビアとユニフォームを交換した。
インザギ監督は「本田は(アジア・カップから)戻ってきてコンディションを取り戻すのに苦労していた。彼は"日々成長していく"という彼の国の文化のお手本でいなければならない」とコメントした。本田はミックスゾーンではノーコメントだった。