米、FIFA捜査拡大 元理事証言、腐敗浮き彫り

 【ニューヨーク共同】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、米国人のブレーザー元理事が、2回のワールドカップ(W杯)招致などで賄賂を受け取ったと米連邦地裁で証言していたことが3日分かった。米検察が証言記録を公開し、腐敗の実態が浮き彫りになった。米当局は過去数回のW杯開催地選定をめぐる不正疑惑に捜査を拡大する方針だ。

 2013年に非公開で行われた証言の記録によると、司法取引で有罪を認めたブレーザー元理事は1998年フランス、2010年南アフリカのW杯招致と、北中米カリブ海連盟が主催した96~03年の5回の「ゴールドカップ」で賄賂授受があったことを認めた。

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