MF安藤梢 代役の白クマ持ち帰る
サッカー・カナダ女子W杯で日本ベンチを守り続けたあの白クマはどうなったのか。
もともとは初戦のスイス戦で左足首を骨折したMF安藤梢(フランクフルト)の離脱後に、スタッフが用意したもので、安藤が着ていた背番号7のユニホームを着せてベンチに座らせていた。7日、チームの一員としてカナダから帰国した安藤は「自分で背負って帰ってきました」と明かした。
この白クマはベンチを守り抜いただけではなく、試合後のインタビューに呼ばれた選手がリレーのバトンのように渡して、再合流する前の安藤に一緒に戦っていることをアピールするツールにもなっていた。日本のメディアはもちろん、FIFAの公式ツイッターにも取り上げられるなど、大会中は注目の的になっていた。
安藤は到着した成田空港でも自力で歩き、約500人のファンに出迎えられた。「(選手)みんなが自分の代わりに大切にしてくれたので」と自宅に保管するという。日本を決勝まで導く助けになった幸運の白クマは、今後はけがからの復活を期す安藤を見守る白クマになりそうだ。