日本、中国と引き分け史上初の最下位

 中国と引き分け、引き揚げる遠藤(中央)ら日本イレブン=武漢(共同)
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 「東アジア杯、日本1-1中国」(9日、武漢)

 日本は中国を相手に勝ちきれず、1-1の引き分け。1敗2分けと未勝利に終わり、勝ち点2で大会史上初の最下位に終わるという屈辱の結果となった。

 最下位回避には、勝利が絶対条件だったこの試合。だが、いきなりハンディを背負う。前半10分、ゴールほぼ中央、ペナルティーエリア外で、走り込んできたFW武磊に豪快なミドルシュートを決められ、中国に先制を許した。

 それでも41分、DF槙野智章(浦和)が左サイドへ出したボールにDF米倉恒貴(G大阪)が反応。ダイレクトで中央へ折り返した。これを武藤が滑り込みながらワンタッチでゴール左へ突き刺し同点で折り返した。

 前半30分過ぎからは、日本がボールを支配する展開が目立った。だが、細かいパスでゴール前まで持ち込むも、川又、永井といったFW陣がことごとく相手DFに阻まれ、得点につながらなかった。

 後半16分には川又に代え、FW興梠慎三(浦和)を投入。29分には同点ゴールの武藤に代えMF柴崎岳(鹿島)を投入したが、ビッグチャンスは生み出せず。雨が降りしきる中で互いにボールコントロールに苦しみ、パスも精度を欠いた。結局、後半も押し気味に進めながら、最後の一押しができず、引き分けに終わった。

 日本は初戦で北朝鮮に敗れ、韓国、中国とは引き分け。3試合を1敗2分けで終え、勝ち点は2。大会唯一の未勝利で、東アジア杯で初の最下位となった。この試合前に行われた韓国-北朝鮮は0-0の引き分けに終わったため、韓国が勝ち点5、得失点差が+2で優勝。続いて中国が勝ち点4、得失点差0で2位。北朝鮮が勝ち点4、得失点差-1で3位だった。

 屈辱の結果にも、ハリルホジッチ監督は「今日の試合はかなりいい試合をした。勝てる資格はあったと思う。徐々に向上している。フィジカル的にもフレッシュな状態だったし、2、3日前にしっかりこちらに来ていればすべての試合で勝てたと思う」と強気な発言。それでも、結果としては未勝利に終わっただけに「課題はたくさんあります。それは解決していこうと思っています」とつぶやくように話した。

 同点ゴールの武藤も「最後勝てずに悔しいです。ゴール決められたのは良かったですが、勝たないと意味がないんで、もう一点決めたかったです」とぶ然。FW宇佐美も「まったく結果が残せてないので、自分自身のクオリティーの低さを痛感しました」と苦い表情だった。

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