ハリル氏 選考外柴崎らにフォロー発言
日本サッカー協会が5日、アウェーで行われるW杯ロシア大会アジア2次予選のシンガポール戦(12日)とカンボジア戦(17日)の日本代表選手を発表した。会見では、バヒド・ハリルホジッチ監督から柴崎岳(鹿島)ら招集を見送った選手を気遣う発言が多く飛び出した。
10月の代表戦のメンバーで今回選ばれていないのは、GK六反勇治(仙台)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)、DF丹羽大輝(G大阪)、DF米倉恒貴(G大阪)、DF塩谷司(広島)MF柴崎岳の6人。
例えば、次代の日本の中盤を担うと目されている柴崎については「ほかの選手にチャンスを与えたいのが理由です。岳にもっとできるよと、もっともっと向上できるよと言いたいです。彼には本当に期待しています。トレーニングを続けて、パーフェクトにトレーニングを続けている。彼としっかりディスカッションをしましたし人間性も大好きです」と人間性にまで踏み込んで、配慮をした。
六反については「彼が悪いから変えたというわけではなくて、他の選手を見たいから」。DF陣については、「丹羽も候補に上がっていましたし、昌子(源=鹿島)もかなりいいパフォーマンスをしていて、ナビスコ杯の決勝でかなりいいレベルを見せてくれました。水本(裕貴=広島)も同じです」と他の候補選手も含めてフォローした。
指揮官は「頭の中には35人ほどの選手の名前があります」と大枠の人数を明かした。今後行われるアジア最終予選を見据えて、「その時には30人ぐらいに絞られていると思います」とも発言した。「誰も忘れてはいません。みんなのことは頭に入っています。もっと良いパフォーマンスでここに戻ってきてほしいと思います」というリスト外の選手への優しい言葉は、激しい競争を期待する思いの裏返しだろう。