広島が“金満軍団”広州恒大に逆転勝ち

後半、ヘディングで勝ち越しゴールを決める広島・ドウグラス=横浜国際総合競技場(撮影・堀内翔)
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 「クラブW杯・3位決定戦、広島2-1広州恒大」(20日、日産スタジアム)

 開催国代表のJ1王者・広島がアジア代表の広州恒大(中国)に逆転勝ちし、07年の浦和、08年のG大阪に続きJリーグ勢3チーム目の3位に輝いた。

 広島は開始4分に広州恒大のMFパウリーニョに押し込まれ先制を許したが、0-1で折り返した後半の25分にFWドウグラスがゴール前のこぼれ球を頭でたたき込み同点。ドウグラスは同36分にも、MF柏のクロスに合わせたFW浅野のシュートを相手GKがはじいたところに頭で合わせて勝ち越した。

 今季21ゴールとJ1得点ランク2位のドウグラスは、後半13分にFW佐藤に代わって出場し価値あるヘッド2発。柏も後半22分から途中出場するなど、森保一監督(47)の采配も光った。

 試合後、森保監督は「先制されましたが、選手は本当に試合をあきらめることなく我々のサッカーをやって逆転してくれたと思います。広島のサッカーだったと思います」と、感慨深げ。続けて「開催国枠でこの素晴らしい大会に出させていただいて、そこでJリーグ代表、日本代表として戦おうと言ってきましたが、選手達は意地を見せてくれた。そして我々広島代表として、全世界に中継がある中、平和都市ヒロシマを勝利をもって、世界3位をもって発信できたと思います」と、価値ある勝利の意義をかみ締めた。

 中国スーパーリーグ5連覇の王者・広州恒大は、年間予算100億円を超えるといわれる金満軍団。日本チームが何度もはね返されてきた厚い壁を、広島が破った。

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