ヤングなでしこ 藤田のぞみ引退 

 なでしこリーグの浦和が16日、MF藤田のぞみが現役を引退すると発表した。23歳という若さでの引退となり、クラブを通じ、14年7月ごろにオーバートレーニング症候群の診断を受けたことと、一度は回復したものの昨年5月ごろに再び悪化してしまったことが理由となったと説明した。日本で開催された12年のU-20女子W杯では“ヤングなでしこ”の主将として初の銅メダル獲得に貢献した。

 浦和を通じて出したコメントによると、藤田が最初に体調不良を訴えたのは14年の開幕時。徐々に悪化し、7月ごろにオーバートレーニング症候群と診断されたという。オーバートレーニング症候群は厳しいトレーニングを繰り返すうちに体が回復できなくなり、慢性的な体調不良に陥ってしまうもので、最近では元日本代表GK権田修一(SVホルン)が患った。過去にはFW大久保嘉人(川崎)が10年W杯南アフリカ大会の後に発症し苦しめられた。

 昨年のシーズン開幕は体調が回復したこともあり復帰を果たしたが、「5月ごろから再び悪化してしまい」(藤田)、長期離脱へ。藤田は「シーズンを通して日ごろのトレーニングも含め、全力で日々過ごさなければならないと思っています。私はこの2シーズン、やりきることができず、力になれませんでした。そして、現在の回復状況も含め、引退を決断しました」と説明している。

 10年に浦和に加入し、全公式戦出場は75試合5得点。リーグ戦は55試合3得点。152センチと小柄ながらボールの扱いに優れ、広い視野を生かしたパスも持ち味だった。

 「2010年から6年間、レッズレディースでたくさんの尊敬する先輩や最高のチームメートとプレーできたこと、熱く温かいファン・サポーターのみなさんの応援の中でプレーできたことはとても貴重な経験でした」と感謝した藤田。「これからは一人のサポーターとして浦和レッズレディースを応援していきます」と結んだ。

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